スピーカーエンクロージャー(箱)自作派の方々にはお馴染みのフルレンジユニットであるパオイニアPE-16Mについてです。ヤフオクに出品されているものの中には、なんとペアで43.000円とか信じられない価格で出品されておりました。今回ご紹介するスピーカーユニットが復刻された時期は定かではありませんが、とにかくPE-16Mというフルレンジ・スピーカーをとにかく買っておかなくては・・という強い想いで購入したのが30年くらい前(もっと前?)のことでした。2本で幾らだったかは忘れました。建具屋さんでエンクロージャー(スピーカーボックス)を作ってもらい、なんとか完成したエンクロージャーに慎重にPE-16Mを取り付け、真っ先に聴いたCD盤はホルスト作曲「惑星」、アンドレ・プレヴィン指揮、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ、レーベルはTELARCでした。が、しかし酷い音で非常にガックリした記憶があります。スピーカーのコーン紙のエッジがまだ購入したてで硬い状態というのと、もともとフルレンジなので音のレンジが狭い等いろいろな状況の中、いい音を期待するのはかなり無理があったのだと思います。今にして思えば、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」あたりがちょうどよかったのかも。