J.B.バッハのパルティータは心に滲みる音楽だと思います。

ジャズにハマった時期はありましたが、相変わらず暑い日々の中でJ.S.バッハのピアノ曲を聞きたくなりまして。アメリカ合衆国生まれのピアニスト、マレイ・ペライアさんの再登場です。ショパン作曲「ピアノ協奏曲 第一番 ホ短調 作品11」についてコメントさせていただいたブログは2022年9月13日にアップしました。この頃のペライアさんは若いの一言ですが、今回ご紹介するJ.S.バッハ「パルティータ第1番変ロ長調 BWV825、第5番ト短調 BWV829、第6番ホ短調 BWV830」のCDライナーの表紙等のペライアさんは髪に白いものが少し混じった初老のピアニストの雰囲気です。

それはさておき、このCD盤から聴こえてくるピアノは ” 優しい ” のです。もちろんバッハの作品ですから演奏技術的には厳格な解釈(演奏)も随所に見られますけれども、きつい音を感じることはありません。ペライアさんの人間性というか、人柄みたいなものが垣間見えるような演奏です。CD再生が終わっても、もう一度最初のパルティータ第1番/プレリュードを聴きたくてプレイボタンを押して聴くこともあります。

さて、パルティータとはイタリア語では本来 ” 変奏曲 ” の意味につかわれたのですが、ドイツ語では ” 組曲 ” の意味で用いられたらしいです。そして、まずなにより有名な”平均律クラヴィーア曲集”、”フランス組曲”、”イギリス組曲 ”、” イタリア組曲 ”、” パルティータ ” は教育を目的とした教材用の曲集として書かれたものらしい。ドイツプロテスタント信者だったJ.S.バッハ氏に失礼かもわかりませんが、宗教を離れた曲集であるからこそ、聴く人にとっては最良のBGMといってもいいのでは?尚、同じペライアさんの「パルティータ第2番、第3番、第4番」のCD盤もあります。残念ながら私は所有しておりません。その他 ” ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 ” 、”シューベルト:ピアノ・ソナタ第19〜20番 ” 等ペライアさんのピアノ曲が発売されています。

「パルティータ第1番、第5番、第6番」のレーベルはSONY clasiccal、CD番号はSICC 1178になります。是非、聴いてみてください。過去のいろいろなことを振り返るのにうってつけの曲集です。