1970年にリリースされた「ELTON JOHN」は私にとっては宝物というか、私という存在の拠り所というか、なくてはならないアルバムです・・大袈裟ですが。このアルバムについては過去2016年7月10日にこのブログにアップした内容と重複するところもありますが、少しの間お付き合いいただきたい。
先日、クルマを運転していたらNHK-FMの番組名は忘れましたが、「Your Song」(邦題:僕の歌は君の歌)が聴こえてきました。55年前に作曲されたものだとはとても思えない、本当に時代を超えた名曲なんだなあと思いました。アナログ盤は1970年リリースされ、当時全英4位を記録したとのことですが、私にとってはそんなことはどうでもいいのです。今回ご紹介するSHM-CD盤(2枚組)は購入当時はあまり聴かなかったのですが、せっかくの2枚組のCD盤でデモテープヴァージョンも収録されている(CD-2)ので、この際きちんと聴いてみようとじっくり聴いたところ、エルトン・ジョンの歌声がなんとも瑞々しいのです。私がお薦めする曲はもちろんCD-1に収録されたオリジナル版「Your Song(僕の歌は君の歌)なのですが、CD-2のピアノのみの「Your Song」(トラック1)も瑞々しい歌声もさることながら、想いを切々と歌うそんな魅力に溢れています。私はピアノは弾けませんが、こんな弾き語りができたら気持ちいいだろうなあと。そして、トラック2の「I need you to turn to(邦題:君は護りの天使)」の物悲しいメロディ、本来?のエルトン・ジョンらしさを私は勝手に想像してしまいます。雑誌かライナーか何か忘れましたが、エルトン・ジョンの母方の祖母によると、” レジナルド(エルトン・ジョンの本名)は学校から帰ってきたらよく泣いていた ” そうです。繊細な少年は学校で粗野な同級生に虐められていたのかもしれません。” あの子があんなスーパースターになったなんて信じられません。” と・・・
物悲しいメロディの曲があるかと思えば、R&Bもあり、「Border Song(邦題:人生の壁)」のようなゴスペル調の曲もあり、ハードロック的な曲もありでバラエティに富んでいるのがやっぱりエルトン・ジョンの大きな魅力であり、またピアノの弾き語りのひとつのスタイルを確立した人だと私は断言できます。ザ・ビートルズのように後世のシンガーソングライターに多大な影響を与えた・・こうゆう言い方も私にとってはどうでもいいことです。
エルトン・ジョンの最高傑作は巷では「Goodbye Yellow Brick Road(黄昏のレンガ路)」と言われています。確かに冒頭1曲目 ” 葬送〜血まみれの恋はおしまい(メドレー)” の何が始まるのというぞくぞく感を抱かせる曲から始まり、4曲目の ” Goodbye Yellow Brick Road ” のメロディメーカーとしての飛び抜けた才能、曲の完成度の高さ等々・・。それでも私は気分が落ち込んだときとかに手にする盤は2ndアルバムなのです。スーパースターになったエルトン・ジョンより駆け出しの頃の方が私はどうしても魅力を感じるのです。
ELTON JOHN/ELTON JOHN<Deluxe Edition>僕の歌は君の歌+20<デラックス・エディション>のCD番号はUICY-93678/9、レコード会社はユニバーサル・ミュージックです。とにかく聴いてみてください。SHM-CDとは・・・通常のCDとは別種の、液晶パネル用ポリカーボネイト樹脂を採用、素材の透明性が格段に向上したことにより、マスター・クォリティに限りなく近づいた高音質CDです。と説明されています。まあ、なかなか難しいのですが、とにかくオリジナル音源を忠実に再現されたもののようです。また、SHM-CD盤は全てのCDプレーヤーで再生可能と説明にあります。こうゆうところは非常に大事なことですよね。