だんだん冬が近づいてきました。そろそろJ.S.バッハ作曲「クリスマス・オラトリオ」を聴くたくなる季節です。ただクリスマスはちょっと先なので、ここは北欧ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグ(以下グリーグ)のピアノ協奏曲で、このちょっと寒くなってきたこの時期に感傷的な気分に浸っていただきたくご紹介します。おそらくですが、聴き始めると” ああ、この曲聴いたことがある!” そんな感想を持たれる方は多いと思います。私は北欧には行ったことはありませんけれども、北欧の国ノルウェーの作曲家といわれるとなんだか納得します。あくまでメロディーのイメージですが・・
グリーグはピアノのために多くの小品を作曲していて、「北欧のショパン」と呼ばれることもあるようです。メロディ・メーカーとしての才能は ” ヘンリク・イプセンの戯曲への付随音楽「ペール・ギュント」” を聴いていただければ納得されると思います。グリークはピアノ協奏曲はこのイ短調 作品16のみですが、前述したようにピアノのための小品、ヴァイオリンのためのソナタ等、そして歌曲、合唱曲など多岐にわたるようです。
今回ご紹介する「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」ですが、クラシック音楽の数あるピアノ協奏曲の中でも、非常に人気の高い曲で、グリーグの代表的な曲ということなのですが、CD盤の数はそれほど多くはなく(たぶんですが)、シューマンのピアノ協奏曲とカップリングされることが多いみたいです。ピアノはリーシャ・ジルベルシュテインという方で1966年にロシアで生まれた女性ピアニストで、1987年のブゾーニ国際コンクール(ピアニスト部門?)で優勝してから国際的な活動をされているとのこと。女性とは思えない強靭なタッチと鋭いテクニックと共に音楽性豊かな演奏が特色とライナーには書いてあります。確かに力強いピアノです。なかなか優秀なピアニストのようです。いつもながら偉そうですみません。指揮はネーメ・ヤルヴィ氏で、このヤルヴィ氏についてはウィキペディア等参考にしていただきたい。オーケストラはスウェーデンのエーテボリ交響楽団、この曲ならではの北欧オーケストラの強みですね。
レーベルはドイツグラムフォン、CD番号はUCCG-4221、録音は1993年、ピアノ協奏曲と一緒にカップリングされているのは前述の「ペール・ギュント」でこちらはオーケストラバージョンになっており、第1組曲、第2組曲という構成になっていて「ペール・ギュント」の世界観をハイライトではありますが味わえます。






