年の瀬はベートーヴェンの「第9」なのでしょうか・・

今日はクリスマスなのですが、何故か分かりませんがテレビも街中もあまりクリスマス感が感じられないですよね。そんな風に感じているのは私だけ?デパートのクリスマス商戦の盛り上がりもあまり感じられない気がします。ちょっと淋しい気はしますが。私はこの季節になるとJ.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」を聴きまくっております。お薦めのCD盤はニコラス・アーノンクール氏指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、シェーンベルク合唱団のものです。以前このブログでもご紹介したと記憶しています。そして2枚組のこの盤はSACD仕様になっていたのですね、うっかりです。CD2の冒頭の曲、<合唱:ひれ伏せ、感謝もて>が流れると私の中ではクリスマスが来たなと感じます。レーベルはドイツ・ハルモニア・ムンディ(BMG JAPAN)、CD番号はBVCD–34041~42となっています。

それはさておき、年末になるとやはりというかベートーヴェンの「第9」の話題が増えてきます。私はこの第9のCD盤はこのパーボ・ヤルヴィ盤を含めて4種類持っていますが、今年の9月22日にアップしたブログ、パーヴォ・ヤルヴィ氏指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン盤の「第5番 ハ短調(通称:運命)をご紹介させていただき、新鮮な解釈に結構感動しましたので、このコンビの「第9」を聴かなくてはと思い急遽購入しました。でその結果はというと少し早めのテンポ、相変わらずいろいろな楽器が聴こえてくるあたり、パーヴォ・ヤルヴィ氏のセンスの良さが光ります。祝典的な曲だけに大オーケストラ、大合唱団、各パートの独唱などどうしても大袈裟なものになりがちです(それはそれで素晴らしいことだと思います)が、パーヴォ・ヤルヴィ盤は気軽に聴ける「第9」という印象です。レーベルはSONY  MUSIC、CD番号は輸入盤なので88697576062、通常のCDプレイヤーで聴けますし、SACDにも対応しております。

私が所有している「第9」のうちの一枚であるレナード・バーンスタイン盤はベルリンの壁による分断の終結を記念してクリスマスの時期に開かれた演奏会を収録したもの(ライヴ盤)ですが、そうゆう歴史的な背景がある演奏なので楽団員、合唱団の数はかなりの規模のスケールで演奏のズレも聴こえてきたりします。が、曲が曲だけにこうゆう演奏も当然アリですよね。最初聴いた時には大変大変感動しました!因に”ベートーヴェン第9 バーンスタイン”で検索するとこの時の演奏とかの記事がのっております。レーベルはドイツグラムフォン、CD番号はPOCG-1406。その他、「第9」はフルトヴェングラー指揮/バイロイト祝祭管弦楽団、バイロイト祝祭合唱団の盤がありますが、モノーラル録音なので歴史的な盤ではあるもののオーディオ的には厳しいかと思われます。その他ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団、ウェストミンスター合唱団の盤があり、こちらはステレオ録音で、録音は1959年になっていますが、スーパービット・マッピング技術により音質が良くなっているCD盤で、昔ながらの「第9」です。フルトヴェングラー盤のレーベルはEMIクラシック、CD番号TOCE-59007です。ワルター盤のレーベルはSONY クラシカル、CD番号SRCR 2008となっています。

スコアを徹底的に研究し、曲の本質を解き明かすようなパーヴォ・ヤルヴィ氏の分析的ともいえる「第9」は、年の瀬にひっそり聴くにはうってつけだと思います。

そして皆様へ 一年間このブログにお付き合いくださり誠にありがとうございました。年を取ると一年などあっという間です。皆様には来年も素晴らしい年になられますように願っております。