以下、ライナーより勝手に抜粋させていただくと、指揮者クラウス・マケラ氏は1996年フィンランドに生まれ、現在30歳。2020年に24歳の若さでオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任、北欧を代表するオーケストラが24歳の若者をシェフに選んだことはクラシック界で大きな話題を集めたとのことです。そして、翌2021年には名門パリ管弦楽団の音楽監督にも就任、さらに2027年からオランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者への就任が発表されているらしいです。なんだかトントン拍子の出世ですが大丈夫か?と思ったりもします。
さて、このCD盤はストラヴィンスキー作曲の代表的なバレエ音楽「春の祭典」、「火の鳥」の2曲がカップリングされている大変お徳な盤で、この2つのバレエ音楽が通しで聴けるのは大変嬉しい。さて、クラウス・マケラ指揮バレエ音楽「春の祭典」、「火の鳥」ですが、ライナーによると演奏はパリ管弦楽団で、録音された場所は ” Philharmonie de Paris ” とあり、2022年に 録音されたようです。かなり最近の録音ですので、当然音質的に優れており、この盤の別刷りの冊子には ” 高音質CDの決定版/UHQCD盤であることが記されています。まあ、要はダイナミックレンジが広く、細かな音もきちんと再現されている優れものだということでしょうか。確かにホールの響きは素晴らしいものがあり、私が所有するストラヴィンスキーのCD盤の中では音質的にはNo.1だと断言できます。ただし、私的にはバスドラム(大太鼓)がもっとどすーんと聴こえて欲しかったとの思いはあります。

「春の祭典」の初演時の聴衆の罵声、混乱ぶりは広く知られているところですが、実際はそれほどでもなかったのでは?という説もあります。ただ、今までのバレエ音楽の常識を覆した衣装、振り付け、そして太古の時代を彷彿とするリズムは確かに聴衆のみなさんもさぞびっくりしたのでしょうね。岡田暁生氏著「西洋音楽史」(中公新書)第6章/爛熱と崩壊・世紀転換期から第一次世界大戦へ/の中でストラヴィンスキーの「春の祭典」の最後 ” 生贄の踊り” では16分の5・8分の2・8分の1・8分の2・16分の2・16分の3という具合に絶え間なく拍子が変化し続ける、と書かれています。確かにこの最後の12分ちょっとの演奏は非常にスリリング!この後の「火の鳥」が何だか普通のバレエ音楽に聴こえてくるから不思議です。「春の祭典」、「火の鳥」共々音量は出来る限り大きくして聴きたいところです。
レーベルはDECCA(デッカ)、CD番号はUCCD-45023、写真のように盤は鮮やかなミントグリーンのメタリックがとてもお洒落です。そして最後に・・パリ管弦楽団を見事に操っている若き指揮者クラウス・マケラはこれからどれほど化けるのかとれも気になります。






