ほぼ毎日ストラヴィンスキー作曲・バレエ音楽「春の祭典」(以下、ハルサイ)を聞いております。前回ご紹介したクラウス・マケラ盤が私が持っているCD盤の中ではNo.1と思っておりました。がしかし、前から気になっていリッカルド・シャイー盤の ” ハルサイ ” を聴かなくてはということで、先日この盤を購入して聴いたところ、大太鼓(バスドラム)がズドーンと来る私好みのサウンドだったので、今のところ私的にはこのシャイー盤がベストかなと。もちろんマケラ盤はほぼ最新録音なので音のクリアーさは抜群で、以前にも書きましたがホールの響きなど素晴らしい録音です。さて、このシャイー盤が録音されたのは1985年ですからほぼ40年前のことで、一応デジタル録音になっていますので音質的には満足できます。演奏はクリーブランド管弦楽団で、このオーケストラは全米屈指の実力で、当時(1960年〜70年)シカゴ交響楽団と演奏技術、人気の点で覇を競っていたとのことです。
クリーブランド管弦楽団はジョージ・セルという指揮者によって世界一流のオーケストラになったのですが、その演奏技術はセル氏による徹底的な指導の賜物だったようで、不平不満ばかり言う楽団員をクビにしたり楽団員にとってセル氏の時代は恐怖の始まりだったとのことです。詳しくは集英社新書・山田真一氏著「オーケストラ大国アメリカ」を参照していただきたいです。書籍番号は0589Fになります。
全米屈指のオーケストラ、クリーブランド管弦楽団による ” ハルサイ ” ですから当然聴き応え十分です。ライナーによれば、指揮者リッカルド・シャイー氏はストラヴィンスキーの作品を得意としていて、いかにストラヴィンスキーの音楽を愛し、また研究しているかがよくわかるとのこと。シャイー氏は1953年にイタリアのミラノに作曲家を父として生まれ、ミラノ音楽院等を卒業し、初めはオペラ指揮者としてデヴュー、その後1988年に名門コンセルトヘボウ管弦楽団の常任指揮者に就任等々とまあ華麗な来歴です。
” ハルサイ ” は後世の作曲家の大いなる影響を与えたようで、20世紀を代表する管弦楽を象徴する作品のひとつと言われていて、また現代音楽の祖と言っていいのではと個人的には思っています。
このCD盤のレーベルはLONDON、番号はPOCL-5265となっています。環境が許すかぎりですが、音量を大きくして聴いていただきたい。大太鼓(バスドラム)のズドーンには痺れますよ。






