偉大な作品、ブラームス「ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77」

3大ヴァイオリン協奏曲の一つに数えられる作品で、あとの2つはベートーヴェンとメンデルスゾーンになります。メンデルスゾーン、ベートーヴェンそれぞれのヴァイオリン協奏曲は確かに名曲だとは思いますが、聴く回数が多いのはブラームスの協奏曲なのです。

さて今回ご紹介するのは、ヴァイオリンがヴィクトリア・ムローヴァ、オーケストラがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮クラウディオ・アバド、1992年に東京赤坂のサントリー・ホールでのライブでデジタル録音です。ムローヴァさんのヴァイオリンの音色はとにかく美しいの一語です。ただ音色が美しいだけではなく演奏技術も大変説得力があります。そしてイタリア出身の名指揮者アバド氏によるベルリン・フィルがムローヴァさんの演奏を包み込むようにしっかりとサポートしています。クラウディオ・アバド氏はこれまで数々の世界的なオーケストラの音楽監督に就任され、1990年晴れてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督に就任され、現代最高の指揮者としての地位を確立されましたが、残念なことに2014年にお亡くなりになりました。

世界最高水準の響きを目指して1986年に開館したサントリー・ホールだけあって臨場感、音質、録音とも素晴らしいものです。レーベルはフィリップス、CD番号  PHCP-1420になります。

気が滅入った時、つい手を伸ばしたくなるのがこのCDです。聴くとなんだか希望が湧いて来る・・・そんな演奏です。

ブログを更新いたします。ブラームス”ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77”についてですが、もう一枚CDを持っております。ギドン・クレーメルのヴァイオリン、レナード・バーンスタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のものです。クレーメルは男性のヴァイオリニストだからでしょうか、武士道を思わせるヴァイオリンの驚異的な演奏技術を感じる演奏になっています。ムローヴァかクレーメルか・・・クレーメル盤のレーベルはドイツ・グラムフォン、CD番号は FOOG 27056です。