モントリオール交響楽団は ”どのフランスのオーケストラよりもフランス的な ” オーケストラと呼ばれるようになったのは、指揮者シャルル・デュトワ氏の手腕の賜物といわれているようです。今回ご紹介するCD盤に収められている「パリのアメリカ人」の洗練されたオーケストレーション、題名のイメージをそのまま音楽にしたような天才的ともいえる曲の構成、そして録音の見事さにおいて他を圧倒している素晴らしい演奏になっています。録音されたのは1988年7月、モントリオールにある聖ユスターシュ教会と記されております。ネットで調べるとこの教会は ” 最高ランクのレコーディング会場 ” と紹介されています。だからか・・と納得です。このCD盤には有名な「ラプソディ・イン・ブルー」や「交響的絵画 ” ポーギーとベス ” 」、「キューバ序曲」も収録されていますが、なんといってもこのCD盤の中で一番魅力的な楽曲は「パリのアメリカ人」です。