R・ワーグナー「ニーベルングの指輪/ヴァルキューレ」には大いに励まされました。

36歳の時にサラリーマン生活にピリオドを打ち、フリーのグラフィックデザイナーとしてスタートした時、好きな音楽を聴きながら仕事ができたらいいなあという、今思えば軽いノリで小さなマンションの一室でデザイン事務所を始めました。まあ実際はイメージしていたものとはかなり違いまして、複数の仕事の依頼でそれはそれは大変忙しい毎日でした。精神的に追い詰められた中で、自分を奮い立たせるために良くワーグナーの ”ヴァルキューレ ”を聴いたものです。

私事はさておき、R・ワーグナー「ニーベルングの指輪」は、大きく分けて4つの楽曲からなる壮大な作品です。”ラインの黄金”、”ヴァルキューレ”、”ジークフリート”、”神々の黄昏”でCD盤の全枚数はなんと14枚になります。私は一応全曲所有しています。” ヴァルキューレ”が録音されたのは1965年ですから、もちろんアナログ録音ですし、発売時はアナログ盤なので全枚数もけっこうな枚数だったのでしょう。ヤフオクでたまに出品されていることがあります。ネットで ”ニーベルングの指輪 ”を検索したところ、2022年12月に”ニーベルングの指輪・2022リマスター版”が発売予定という記述がありましたが、私の方では確認しておりません。私が所有しているものは1999年あたりに再発売された<リマスター盤>になります。アナログ音源を普通に?CD化したものに比べると確かに音質は多少良くなっている印象はあります。2022リマスター版については聴いていないのでなんとも言えません。

指揮はゲオルク・ショルティ氏、オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、史上初の全曲スタジオ録音、歌手、オーケストラ、演奏、全てにおいてDECCAレーベルの総力を結集した史上最高の作品という評価みたいです。F・フォード・コッポラ監督のベトナム戦争を扱った映画 ” 地獄の黙示録 ”の中で、ベトナム民族解放戦線が支配している村にアメリカ軍の軍用ヘリコプターが村を攻撃するシーンに使われた”ヴァルキューレの騎行”は一躍有名になりました。

これらの楽曲はやはり直径20cm以上のウーハー(主に中域から低域を担当するスピーカー)のあるスピーカーで聴きたいですよね。そしてご近所迷惑にならない範囲でなるべく大きい音で聴いてください。小型スピーカーの場合は低域(BASS)をできるだけブーストして聴いていただきたい。迫力ある音の世界を満喫していただきたい。