聴くとほっとする”キャット・スティーブンス”「Teaser and Firecat」について

イギリス・ロンドン出身のミュージシャンで、1948年生まれの74歳、いつの間にかこんな年齢になっておられたのですね。この方は音楽活動の頂点にあった1977年に前述のようにイスラム教に改宗されました。ウィキペディアによると、ムスリム共同体の教育問題や慈善活動に身を捧げるために一度音楽業界から離れられたとのこと。

ここで取り上げているアルバム「Teaser and Firecat」は1971年にリリースされアメリカ合衆国だけで300万枚以上の売上を記録したとかそんなことはどうでもいいのですが、このアルバムに収められている曲目は全て素晴らしいものです。まあ、一番有名な曲でご存知の方もおられると思いますが、” MORNING  HAS  BROKEN (邦題/雨に濡れた朝)”はシンプルなフレーズを繰り返したもので、こうゆう構成の曲は私は過去聴いたことがないのですが、不思議と違和感がありません。さらにウィキペディアで探っていくと、なんとリック・ウェイクマンがピアノで伴奏をしているとの記述がありました。この方はプログレッシブ・ロックのグループの「イエス」のメンバーだった方です。私が高校生の頃は割とロック好きな仲間の中では有名な存在でした。キャット・スティーブンス(旧名で紹介します)さんとはほぼ同年代なのでお友達だったのでしょうかね?

それはさておき、このアルバムの”音の佇まいはやはり”アナログ盤”ならでは”だと思います。音の分解能だとか、周波数特性とか、オーディオ的な評価などどうでもいいです。もちろんCD盤も発売されていると思いますが、出来ればアナログ盤を聴いていただきたい。この「TEASER  AND  FIRECAT」はアメリカ合衆国で生産された「ORUGINAL  MASTER  RECORDING」シリーズのアナログ盤として発売されたもので、180gの重量盤です。ということで通常の盤よりは音質的に優れており、要は実在感のある音がします。

 

 

 

 

ギリシャ系キプロス人の父(ギリシャ正教)と、スウェーデン人の母(バプテスト)の間に生まれたキャット・スティーブンスさんが通っていた小学校はカソリック系だったみたいですが、そのことがかれの音楽性に影響があったかどうかはわかりませんけれども将来イスラム教徒になったことになんらかの影響はあったのではないかと思います。