ピンク・フロイドのアナログ盤「A Momentary Lapse of Reason(邦題 ”鬱”)」の素晴らしい音質。

ピンク・フロイドのアルバム ” The  Division  Bell “(邦題 ”対”)からなんと20年の歳月を経てリリースされた「The  Endless  River(邦題 ”永遠(TOWA) ”については、2014年に発売されたものですから既に9年という歳月が経っていますけれども、まあ、ピンク・フロイドにとって10年とか20年など” 時間軸 ”はあまり意味はないでしょう。朝日新聞でこの ” The Endless River ”の全面広告を見てこのアルバムを知ったので今でもピンク・フロイドというグループはロックの世界では独特の地位があるのだなあと思いました。今から9年前とはいえ、録音技術は格段に進歩していますが、私は ” The  Endless  River ” はそれほど聴いていません。なぜなら、過去のアルバムの方がずっと魅力的だから・・・

個人的にピンク・フロイドの最高傑作だと私が勝手に思っている” The  Wall ”のアナログ盤は正直あまり音(録音)は良くありません。高域が伸びていないので、高域(トレブル)をちょっとブースト(強め)して聴いています。CD盤の方は多少マシなので ” The Wall ”はほとんどCD盤で聴いていました。なんか同名の映画も作られたみたいですが。ピンク・フロイドのリーダー、ロジャー・ウォータースはプロデューサーとしての能力、アルバムコンセプトを構築する能力が大変長けた方だったのでしょうね。ちなみに ” The Wall”の後にリリースされた” the final cut ”は” The Wall ”の続きみたいな作品で、ロジャー・ウォータースの個人的アルバムのような色合いのアルバムです。音質はまあまあですので、こちらの方はアナログ盤をよく聴きました。今も聴いております。この ” the final cut ”の後にロジャー・ウォータースはピンク・フロイドを去ります。音楽監督?でギター担当のデイブ・ギルモアと路線の違いが出てきたとか・・・・

グループの精神的支柱?ロジャー・ウォータースのいないピンク・フロイドがスタイル(コンセプトを重視しない)だけで、デイブ・ギルモア主導で作られたのが ” A Momentary Lapse of Reason( 邦題 ” 鬱 ” )”です。ロックを聴く時は難しい顔をしながら聴くものではないと私なんかは思っているのですが、これがなかなかいいアルバムで、そしてこのアナログ盤は非常に音がいいのですよ。アナログ盤をこんないい音で聴けるとなんだか嬉しくなります。私が所有しているのは全然高価なアナログプレイヤーではありません(テクニクスさんごめんなさい)。カートリッジはちょっと高価(オルトフォンMC20)なものですが。といっても5万円ちょっとくらいの価格ですから、オーディオマニアの皆さんからするとたいした額ではないです。