今年2回目のブログは「エルトン・ジョン/僕の歌は君の歌+20<デラックス・エディション>」です。

ELTON  JOHN /ELTON  JOHN<Deluxe Edition> 僕の歌は君の歌+20(デラックス・エディション)はSHM-CD盤です。いわゆる高音質CDで、謳い文句は ” マスター・クォリティに限りなく近づいた高音質なCD ” らしいです。何時購入したかは忘れましたが、まあ、確かにフォーカスが引き締まっていて、粒立ちの良い立体感溢れるサウンドですけれども、私としてはLPレコードのアナログ感、時代性が好きなのです。しかし残念ながらこのエルトン・ジョンのアナログ盤は、ボリュームを割と大きくしないといけないので、レコード針のトレース音の雑音が少々気になるのが欠点かなと。7年以上前にアップした2016年7月10日のブログに ” ELTON  JOHN/エルトン・ジョンを聴いてみてください。” というタイトルでこのSHM-CD盤について少し触れました。新しい音源が収録されていること等、さらっとご紹介しましたが、じっくり聴いてみるとこのCD2に収められているデモ・ヴァージョンの音質はイマイチながら、トラック1の「僕の歌は君の歌(Your Song)」がエルトン・ジョンのピアノの弾き語りで聴くことができるのです。大袈裟ですが、私にとって歴史的なこの曲の原曲をじっくりと聴けることの幸せを感じます。そして、トラック19は「僕の歌は君の歌」のBBCセッションが収められています。(未発表ヴァージョンのようです)弦楽器は参加していないところがむしろシンプルで新鮮です。音質的にはオリジナルとほぼ同じものです。

このSHM-CD盤は2枚組になっていて、CD-1は通常のアルバムの曲順になっています。そしてCD-2には、上記のようにデモ・ヴァージョンが20曲収録されており、その点で大変貴重なアルバムになっていると思います。売れ始めた頃?と言ったらエルトン・ジョンに失礼ですが、一生懸命ピアノを弾きながら歌っている姿を想像すると、人に何を言われようと夢は持っていたいなと・・・思うのです。エルトン・ジョンの楽曲が素晴らしいのは、なんといっても曲のヴァリエーションの幅が広いことです。ピアノの弾き語りからロックンロール、ゴスペル色の強い ” 人生の壁 ” はアリサ・フランクリンがカヴァーしている等々、アレンジャー、ポール・バックマスター、そしてバーニー・トーピン等、彼の回りには素晴らしい才能が集まっていたのですね。エルトン・ジョンとほぼ同世代に生きたことを私は感謝したいです。