ベラ・バルトーク作曲「2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz110」は「弦、打楽器とチェレスタのための音楽」(1936年に作曲され、曲名が長いこともあり通称 ” 弦チェレ ”と呼ばれています )の後につくられた隠れた傑作であります。かなり前のことになりますが、このCD盤が発売されるとオーディオ誌がこぞって優秀録音盤として取り上げられました。2台のピアノ(マルタ・アルゲリッチ氏とネルソン・フレイレ氏)、ペーター・ザードロ氏とエドガー・ガッジース氏の打楽器との緊張感溢れる演奏が私的には何回聴いても飽きないCD盤となっています。そして、このCD盤のジャケットデザインにはパウロ・クレーの作品が使われていてとても素敵です。
このCD盤の中での最大の聴き所は最初にご紹介した「2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz110」のシャープで叙情性あふれるピアノと正確無比な打楽器群の火花を散らすような演奏で、本当に4人だけで演奏してるの?と感じてしまうほど素晴らしいものです。他にもモーリス・ラベル作曲「マ・メール・ロワ」、「スペイン狂詩曲」が収録されていますが、この2つの曲に関しては私はやはりオーケストラ版の方がしっくりときます。CDレーベルはドイツ・グラムフォン、CD番号はPOCG-1790、録音は1993年2月、オランダのナイメヘンとなっています。やはり出来れば音量は大きくして聴いていただきたい。
さて、バルトークの作品の一番有名な曲としては「管弦楽のための協奏曲(通称:オケコン)」が挙げられることが多いと思います。もちろん素晴らしいのですが、ちょっとポピュラー過ぎて普通の音楽になっているところがなんだかなあという感じで、まあそこが魅力でしょうけれども。私は前述の ” 弦チェレ ” の冒頭の弦楽器の重々しさからスタートしてアップテンポになった弦楽器と打楽器群のコントラストが何とも魅力的に感じます。お薦めのCD盤は、日本ビクターから発売されているxrcd2シリーズ、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団のものです。少々高価な(当時確か4.500円くらいでしたか)CD盤ですがお薦めです。CD番号はJMCXR-0012、紙ジャケ仕様でなかなか高級感があります。






