レッド・ツェッペリン4枚目のアルバムにはCD番号しかプリントされていないという事実。

英国ハード・ロックの雄、レッド・ツェッペリンのファーストアルバム、セカンドアルバムを最近よく聴いています。サードアルバムももちろん持っておりますが、ここは敢えて飛ばします。今回は4枚目のアルバム(紙ジャケ仕様のCD盤)についてです。私がこのアルバムの中で最もお気に入りの曲はやはりというか ” 天国への階段(Stairway to Heaven)” です。数あるロックの歴史の中で名曲中の名曲で、コンサートでも必ず演奏されます。間奏でプレイされるジミー・ペイジのギターワークは感動的とさえ言えるのではないかと。

今でも ” 天国への階段 ” がこのアルバムの中ではNo.1ではありますが、しかしながら私がだんだんと年齢を重ねるうちに好きになってきた曲は3トラック目の ” 限りなき戦い ” や7トラック目の ”カリフォルニア ” だったりするのです。どちらの曲もアコースティック・サウンドで、英国フォーク・ロックグループであるフェアポート・コンヴェンションの女性ボーカリスト、サンディ・デニーを迎え入れた ” 限りなき戦い ” は、トラッド・フォークへの傾倒を感じます。当時はボブ・ディランを筆頭にフォークブームがアメリカ音楽界を席巻していました。そうゆう流れで見れば、ジミー・ペイジやヴォーカリストであるロバート・プラントはアメリカのフォーク・ロックグループC.S.N&Y(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)が描く世界観をかなり意識していたのではないかと思うのですが違いますかね?当時のロック雑誌 ” ミュージック・ライフ ” のロックグループの人気投票でレッド・ツェッペリンはC.S.N&Yと1位、2位を争っていましたよね。しかしながらレッド・ツェッペリンのトラッド・フォーク指向の曲とC.S.N&Yの描き出す世界観(音の風景?)はかなりかけ離れたものです。英国とアメリカ合衆国は気候、風土、風景等違うのです。英語の発音を取ってみてもかなり違いますもの。

このCD盤のジャケットの文字はCD番号しかプリントされていません。グループ名、タイトルは一切ありません。ザ・ビートルズのホワイトアルバム(初期のアナログ盤)でさえグループ名はさすがにないとまずいのではないかということでレコード会社がOKしなかったのかエンボス処理(紙の加工技術で立体的に浮かした処理)をしていますので、このツェッペリンの4枚目はレコーど番号(あるいはCD番号)しかプリントしないというのはかなり過激な?ジャケットだったのではないかと思います。この紙ジャケのCD盤は音質的にはなかなか良い音のバランスになっていて(偉そうですみません)、アナログ盤とほぼ同じような音で楽しめます。CD盤について、レーベルはアトランティック、CD番号はAMCY-2434です。