今まで沢山を映画を観てきた人間ではありませんが、それでも映画音楽の作曲家の中で私が一番好きな方は英国生まれの作曲家、ジョン・バリー氏だと断言します。有名どころでは「OO7/シリーズ」、「野生のエルザ」、「真夜中のカウボーイ」、比較的新しいものとして「ダンス・ウィズ・ウルブズ」等々。そして今回ご紹介する映画のサウンド・トラック盤は、1973年に公開された「フォロー・ミー」であります。私が高校3年生の頃の映画で、後にテレビの洋画劇場でも放送されました。何と今から52年前の映画になります。ロンドンを舞台に監督キャロル・リード氏の粋な映像表現、そして何と言ってもこの映画の主題曲(歌)が頭から離れなかったのです。この哀愁を帯びたメロディがどうしても聴きたくなり、ヤフオクでサウンドトラックのシングル盤(いわゆるドーナツ盤)を落札したのがいまから8年前、古いシングル盤にも拘らず残響音が気持ちよく、きちんと録音されているのが素晴らしい。どうしても聴きたくなった曲はヤフオクで探すことが楽しいのです。レコードレーベルはMCA、レコード番号はD-1178、価格は¥500です。
そして、次にご紹介する映画音楽は私が小学生の時に知った「さらばベルリンの灯」のサウンドトラックシングル盤です。私はこの映画は観たことはありません。「フォロー・ミー」と同じくどうしても聴きたくなりヤフオクでシングル盤(ドーナツ盤)のサウンドトラック盤を落札したのが5年前のことです。米英合作のスパイアクション映画だそうで、ちょっと物悲しいメロディとスパイアクションの落差というかこうゆう傾向の映画だったのかと。演奏はジョン・バリー管弦楽団、録音はモノラル、お世辞にもうまい演奏とはいえませんし、音質もイマイチなのですが、映画音楽の作曲家ジョン・バリーのバリエーションの多さというか才能を感じます。私にとってこの「さらばベルリンの灯」の音楽は大袈裟かもしれませんが ” 心の拠り所 ” といってもいいくらいのものなのです。レコードレーベルはCBS、レコード番号はLL-1019-Cです。 価格表示の¥370が時代を感じさせます。
ターンテーブルにシングル盤をセットし、アンプのボリュームを音の出ない無音の位置に廻し、アナログプレイヤーの回転数を45回転に設定、トーンアームの位置を注意深く決めて、針先がレコード盤から落ちないようにここも入念に位置決めをし、アームをそっとダウンさせ、そしてボリュームをゆっくりと廻し・・・アナログ再生はなかなか神経を使うのです。特にシングル盤(ドーナツ盤)は特に。まあ、こんなところもCD盤をセッティングし再生ボタンを押せばすぐに音がでるCD盤の再生とは違うのです。