「ファイアーバード・ジャンパーケーブル」の効果についての私見です。

最近は英国製のセレッションA compactという小型スピーカー(バイワイヤリングタイプ)とプリメインアンプで音楽を聴いております。スピーカーケーブルは”ファイアーバード・ラウドスピーカーケーブルB/Sタイプ(2.5m)1ペアに”ファイアーバード・ジャンパーケーブルB/Sタイプを繫げています。このスピーカーケーブルとジャンパーケーブルの組み合せは半年前に個人的に使うために繫いだものです。リスニング環境は居間になります。もちろんホームページで販売しているものと同じものです。プリメインアンプは YAMAHA  A-S2000です。数年前に購入したものですが、最新モデルはA-S2200で価格的にも随分高額になっていますが、当時のYAMAHAさんのプリメインアンプの中では最上位の機種でした。前回のブログ ” ジョン・レノン/イマジン ” 、前々回のストラヴィンスキー ”火の鳥 ” で音質等に関していろいろ述べさせていただきましたけれども、スピーカーケーブル、ジャンパーケーブル自体のエージングが進んだことでやっと安定的な音質になったと思います。エージング効果はやはり2~3ヶ月くらい経ってみないとわかりません。安定的な音質になるのは半年くらいはかかると思われた方がいいと思います。随分と時間がかかるなあと思われるでしょうが、じっくり時間をかけて音質が安定するまで待ちましょう。

まあそれはさておき、私がお伝えしたいのは長さが大体20cm強のジャンパーケーブルの音質に対しての影響力です。エージングがある程度進んだ ” ファイアーバード・ラウドスピーカーケーブル ”と一緒に使っていることがまず大きいと思いますし、そもそも線材自体は同じものです。言葉での説明が難しいのですが、影響力という点で ” ファイアーバード・ジャンパーケーブル ” はスピーカーケーブルより音質を支配しているイメージがします。別ブランドのスピーカーケーブルで試した訳ではありませんが・・・私なりに思ったことですが、バイワイヤリングタイプの小型スピーカーを使用されている場合は、無理してバイワイヤリング接続しなくても1ペアのスピーカーケーブルとジャンパーケーブルの組み合せで、相当いい音質で音楽を楽しむことができることをお伝えしたい。大型のバイワヤリング対応スピーカーについてはやはりバイワイヤリング接続の方が迫力という点では有利かなあとは思います。どれくらいの大きさから大型スピーカーになるかはいろいろ人によって基準はあるでしょうが、私的には30cmウーファー(低域、中域を担当するスピーカー)を搭載したスピーカーあたりからでしょうか。

セレッションA compactは残念ながら現在は発売されておりません。手に入れるには中古を捜すか、オークションで捜すかしかありません。ウーファーは10cmですので、重低音を再生するのはさすがにきついものがありますが(最低再生周波数は70hz)、そこそこの低音感は感じることはできます。写真にあるように、背面にダクト(低域が抜ける穴)が設けてあるバスレフタイプなので、のびのびした低域、中域を再生します。また、ウーファーとトィーター(高音担当スピーカー)の距離を出来るだけ小さくするために一体型のスピーカーフレームにしている点が特徴的です。なるべく点音源にしたいとの開発者の方の想いを感じます。ウーファーのコーンが軽い素材?で出来ているからか、音の反応も機敏です。英国BBCのモニタースピーカーとして開発されたLS3/5Aという有名なモニタースピーカーがあります。ご存知の方も多いと思いますが、このスピーカーは密閉型タイプ(バスレフタイプではないので低域が抜ける穴はありません)なので基本的に構造が違うので音の出方が違います。しかしながらLS3/5Aは長い歴史で競合他社スピーカーとの生き残りを賭けた戦いの中でそれなりに存在理由はありそうです。私はバスレフタイプの方がのびのびとした音質と前述したコーンの軽さのため所謂ハイスピード系の音質なのでセレッションの方が好みです。正面写真をご覧になればスピーカーユニット、外装の付板処理など非常に丁寧な造りになっています。購入当時の価格はペアで¥150,000で、実売価格は120,000くらいで購入したと記憶しています。安物ではありませんが、ただ一点残念なところは背面にあるスピーカー入力端子があまり丈夫ではなく、ちょっとスペース的に余裕がないので接続は神経を使います。