ジョージ・セル指揮/ロンドン交響楽団/ ” ヘンデル「水上の音楽」他 ” のアナログ盤について

前回のブログでお話した、ジョージ・セル氏についてですが、1897年にオーストリア・ハンガリー帝国で生まれた方で1973年にアメリカ合衆国クリーブランドでお亡くなりになった世界的な指揮者です。クリーブランド管弦楽団を全米屈指のオーケストラに育て上げたジョージ・セル氏ですが、1960年代にはウィーンフィル、ベルリンフィル、ロンドン交響楽団などで客演を行いました。より詳しくお知りになりたい方はウィキ・ペディアをご参照ください。

今回お話するヘンデル ” 組曲「水上の音楽/」、組曲「王宮の花火の音楽」他 ” の録音はロンドン交響楽団の客演時の時のものでしょうか。常々思う事がありますが、国によってオーケストラが奏でる ” 音 ” はかなり違いがあるように私は感じます。例えばフランスのオーケストラは ” 色彩感 豊かな音 ” という言い方をされることが多いのですが、なるほど言われれば確かにそうだなと納得しますし、今回のロンドン交響楽団の音にイギリスっぽさはあるのかというと、個人的にはこのオーケストラの音はイギリスを感じます。ロンドンに10年くらい住んでいた人でないと言えないかもしれません・・・あくまでイメージです。ロンドン交響楽団は1904年に設立されたロンドンのオーケストラの中心的存在で、”女王陛下のオーケストラ”としても知られ、名誉総裁には故エリザベス2世(現在はチャールズ国王?)が就いているそうです。過去の首席指揮者はイシュトヴァン・ケルテス、アンドレ・プレヴィン、クラウディオ・アバドなど錚々たる指揮者が名を連ねています。ということは相当優秀なオーケストラなのでしょうね。ジョージ・セル氏が当時のロンドン交響楽団のメンバーにどうゆう指示を出したのか大変気にかかります。ヘンデル「水上の音楽」の録音は1961年にロンドン・キングスウェイホールにて行われました。さすがに時代を感じる録音ですが、アナログ盤の ” 音の佇まい ” はしっかりと感じます。

ジョージ・セル氏が指揮をし、クリーブランド管弦楽団が演奏した曲目としては、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス等が有名なのですが、ロンドン交響楽団を指揮したヘンデル「水上の音楽」、「王宮の花火の音楽」も捨てがたい魅力があり、是非聴いていただきたいと思います。出来ればアナログ盤で。レコードレーベルはLONDON(ロンドン)、レコード番号はPOJL-9007になります。ジョージ・セル指揮/クリーブランド管弦楽団演奏のアナログ盤を探す日々が続きそうです。